阪神淡路大震災から29年~ともに~
1、2年生が作成した紙灯籠に灯がともり、神戸市中央区の東遊園地で今年も阪神淡路大震災の追悼集会が朝早くから行われました。〝ともに〟というテーマの通り、元日に発生した石川能登地方の人々の心にも寄り添う、温かい灯火でした。
若者が震災を語り継ぐ『1.17希望の架け橋』というボランティア団体に、本校から2名の生徒が参加し精力的に活動していました。
17年間、兵庫県に住んでいながら私は、一度も阪神淡路大震災の追悼会場に訪れたことがありませんでした。震災から29年目、初めて追悼式ボランティアという立場で参加しました。早朝から多くの来場者があり、私は、複数の被災者の方にインタビューをさせて頂きました。初めての経験でしたが、会場の空気は特別なもので、震災を体験した方の思いを忘れてはいけない、繋げなくてはいけないと強く感じました。
(2年9組 中村 夢叶)
「忘れんとって欲しいー」阪神淡路大震災の発生から29年を迎えた1月17日、追悼集会で取材した、当時、同級生を亡くした男性が、亡くなった同級生の両親に言われた言葉です。
私は1月16、17日の二日間、東遊園地でカメラを回していました。撮影中、カメラを通して映し出された会場に訪れた方達の表情や感情、インタビューで語られる話に思わず涙が溢れそうになることもありました。
会場を訪れていた子供達が楽しそうにはしゃいでいる姿に、「あぁ、この風景は絶対に守らなければならない」と思いました。そのためにも、防災・減災の行動を、特に震災を知らない世代から中心に意識していく必要があると思います。
私はその一環として、震災などの災害について、広い世代に知ってもらうために映像によって伝えるという活動をしています。災害は、いつ、どこで起こるかわかりませんから。
(3年8組 井上 和磨)
神戸は来年、震災から30年という大きな節目を迎えます。